昔の話

なんでか、今日夕食を食べている時に、ふと昔のことを思い出しました。

私が初めて父親に蹴られたのは、2歳の時だったそうです(母から聞いた)。
自分の記憶の中にある、初めて父親が私に暴力を振るうシーンは、小学校1年生の時。両親が喧嘩して、母が家を出て行って、私は水疱瘡か何かで熱を出して家で寝込んでいた時で、酔った父親に「お母さん探してこい」って、雨の中夜8時ぐらいに家の外に出された。

5歳の私は(早生まれだ)、雨の中傘を差して家の周りを歩き回ったけど、誰ひとりいやしない。台風に近い雨と強風の夜に、人なんか歩いてるわけない。

結局、2~3時間ぐらいで母は帰ってきたのだけど、その時は私も家に戻って布団に入っていたので、母はこんなことがあったとは思わなかったらしいです。
確か今ぐらいの季節だったはず。今日も雨降りだし、だからきっと思い出したんだ。

父はよく私を怒鳴った。母にも怒鳴ったけど、子どもで女だった私を特にバカにして、よく怒鳴ったり殴ったりした。
物をぶつけられたり、ケガした時に傷口をえぐられたこともある。
私は、なんで父が実の娘にそんなことをするのか、全く理解できなかった。今でも本当の理由はわからない。
怒鳴られるのはイヤだし、怖かった。

私が25歳の時に、あるできことがあって、父はそれ以来、私に対して暴力を振るったり、怒鳴ったり、命令したり注意しなくなった。
けれど、その時には、私はすでに強度の不眠症にかかっていた。

ちょっとでも人の声がすると眠れない。遠くのほうで物音がしても、また父が大声で私のこと怒鳴ったり、呼びつけたりしているんじゃと思って、すぐ目を覚ましてしまう。
足音、声、ドアの開け閉め、玄関から人が入ってくる音、階段を上る足音。人が動いていることを連想させるものがあると、まったく眠れなくなってしまった。これは今でもあんまり治っていない。
睡眠薬を飲むようになったのは、これが理由。

今はほとんど出なくなったけど、過呼吸症候群とかいうのもなった。大声を出されたり、車のクラクションの音を聞くと、ビックリして息ができなくなる。
昔は酷かったけど、今はほとんど大丈夫になった。ただ、まだ1人で旅行はできない。

そういうわけで、こういった幼児体験や生い立ち、病歴のせいか、人に怒鳴られたり大声を出されるのが非常に苦手になってしまった。
まぁ得意な人なんかいないと思うけど、病的に苦手と言って良いと思う。

自分がじゃなくて、周りにいつも怒鳴っている人がいる環境もダメ。一緒に仕事する人に怒りんぼがいるとアウト。
怒鳴り声を聞くと、もうそれだけで自分が攻撃されている気分になってしまう。ひどい時は泣き出してしまう。

20代の私が急速に鬱を悪化させたのは、これが原因だと思う。
当時の上司が気の短い人で、同じ課内にえらく仕事のできないおじさんがいた。おじさんは私の向いの席に座っていて、いつも怒鳴られていた。しんどい。

で、疲れきって家に帰ると、父に怒鳴られたり殴られたりする。心も体もズタボロだった。どっかに逃げ出せたらと思ったけど、その方法が分からないので、代わりに死ねばいいと思うようになった。
そのうち、精神疲労と寝不足でまっすぐ歩けなくなって、病院に行ったら鬱と診断された。

精神を病むのは意外と簡単です。

おかげさまで紆余曲折して、今は元気に過ごしてるし、死にたいとも思ってないけど、なんか今日は雨降りなんで、昔の自分のことを思い出しました。

私みたいな育ち方をした人を、アダルトチルドレンと言うらしいですね。リンク先のページを見たら、いちいち自分のことを書かれているみたいで驚きました。
でも、今は平和だよ。だって家族だもん。

たとえそれがまともに機能していなかったとしても、家族の絆って取り替えたりできるものじゃないので、受け入れてやっていくしかないのかなと思っています。
この文章だけ見ると、私の父親はひどいろくでなしに見えるだろうし、それは事実なんだけど、この人が居なければ私は生まれてこなかったので、その1点だけでも感謝してもしきれないぐらいです。

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